白い駅舎の中富良野駅

◆白い駅舎の中富良野駅

ラベンダー畑駅には、ラベンダーが咲き誇る様子は見当たらなかった。今回の旅は北海道の駅へ遊びに行く旅なのでラベンダーはおまけ程度と考えていたが、季節的にもいい時期なのになんだか拍子抜けしてしまった。しかし、今日の天気はすばらしく良い。スカイブルーの青空が、北海道のきれいな空気との見事なコラボレーションを醸し出し、実に清清しい陽気の一日だ。

気を取り直して次の中富良野駅に向かうことにした。途中、ラベンダーが咲いていないか見渡しながら車を走らせるが、全然そんな様子は無い。やはり「富田ファーム」に行かないと、見えないのだろうと諦め、中富良野駅までやってきた。

北海道の駅らしい広大な駅前は、人通りは無く、至って静かだった。そして純白の白い駅舎が旅人を包み込むかのごとく、駅舎内へと誘ってくれるようであった。駅舎内は整然とされ、綺麗にされているがなんだか物足りない。この駅舎は1986年に改築されている。駅の開業は1900年と19世紀最後の年となっていて、100年以上の歴史を刻む由緒ある駅なのだが、古さを感じさせるものが無かったのが残念であった。